ベンジャミン陣営の優秀さが描写されています。
前回の記事は下記からクリック
前回のおさらい
ハンターハンター362話「決意」のおさらいです。ネタバレあり。
- ツベッパとツェリードニヒが共闘の申し合わせ
- ナスビ王が守護霊獣(念獣)の特徴の説明とB・W号内の人間を使っての継承戦だと独白
- テータとサルコフが、ツェリードニヒに不効率なやり方で念を教えようと相談している
- ルズールスは念能力の習得を時間がかかると諦めた
- タイソンは自身の念獣の形が妖精寄りと知って喜んだ
- サレサレはパーティ中
- ハルケンブルグの部屋で護衛が全員倒れている
- ツェリードニヒのエグイ念獣の顔が開いて、中から男の子が出てくる
1014号室から話が移り、今まで出てこなかった中位の王子たちの様子が見れた回でした。
ハンターハンター363話「念獣」の登場人物
ハンターハンター363話の主な登場人物を簡単にまとめます。今回は上位の王子たちの話です。
赤字で今回の話の内容を記載してます
クラピカ | 第14王子の護衛 | 王位継承戦のおそらく主人公。ツェリードニヒ王子が持つ緋の目を取り戻すため、ワブル王子の護衛を務める → センリツ達への連絡方法が実質無いこと、サイールドの能力を使った偵察など、やることが多いのに人手が足りないと頭を悩ます |
オイト | 第8王妃 | ワブル王子の母親。正妻にこだわったあまり、ワブル王子を王位継承戦に参加させてしまって後悔。 → 新しく来る私設兵に不安を覚える |
ビル | 第14王子の護衛 | ビヨンドと共に暗黒大陸を探検することを目的とするハンター → サイールドの能力で偵察するよう提案。従者の殺害に一番初めに気づく |
ベンジャミン | 第1王子 | ライオンを素手で締め上げて殺せるほどの剛の者。念能力者 → ナスビ王に挨拶にした後、ツェリードニヒ王子を狙うが念獣の話を部下から聞いて断念する。その後自身の私設兵をウンマ王妃の警護兵と入れ替えで、各部屋に送る |
カミーラ | 第2王子 | 貪り(ツベッパ談) → ナスビ王に王になる条件について聞く。王の前でベンジャミンと兄弟漫才を実施。一人称はカミィ |
チョウライ | 第3王子 | 独特の風貌を持つ。奢侈を尽くす(ツベッパ談)→ 念獣について興味を持つ |
ツベッパ | 第5王子 | 6輪の車輪をもつカエルような念獣の宿主 → 緊急アナウンスをしたクラピカに興味をもつ |
ツェリードニヒ | 第4王子 | 緋の目を大量に持つスナッフマニア。女性の顔を持つ馬のような念獣の宿主 → テータに念を教えてもらっている |
ナスビ | 王 | 暗黒大陸への進出を宣言しB・W号で向かう → カミーラに王位継承戦のルールを説明する。 |
ビンセント | 第1王子の私設兵 | 警護・監視のために1014号室に来る。従者1人を殺害。 |
上位王子の話で主にベンジャミンの話です
私設兵が軍の正規兵で各部屋に派遣可能です
ハンターハンター363話「念獣」の要点
今回の話のポイントは3点です。ネタバレあり。
- 各王子の念獣への反応
- 私設兵隊長バルサミルコによるベンジャミンへの提言
- 戦略変更による、第1王子私設兵の各部屋への派遣
とりあえず出来事をザックリと。
- 1014号室の護衛が全滅した理由について、念獣がキーワードでないかと護衛からチョウライが聞く
- カミーラが王位継承戦のルールについてナスビ王に確認する
- ベンジャミンがナスビ王に挨拶
- ベンジャミンが直接手を下すために、バルサミルコにツェリードニヒを連れてくるよう命令
- バルサミルコが行動を待つように、ベンジャミンに提言
- ウンマの王妃警護兵の替わりに、ベンジャミンの私設兵を各部屋に送り込む
- チョウライは念獣に興味を示す
- ツベッパは緊急アナウンスをしたクラピカに興味を示す
- 第1王子私設兵のビンセントが1014号室に来て、従者一人を殺害
上位王子たちの話、特にベンジャミンについて語られました
1014号室でさらに一人いなくなりました。
ハンターハンター363話「念獣」の解説考察(ネタバレ)
今回の見所は以下の3点です。
- 上位王子たちの念獣に対する反応
- ベンジャミンの人となりと戦略変更
- ベンジャミンとカミーラの漫才
上位王子たちの念獣に対する反応
反応をそれぞれ下記にまとめます
- チョウライ、念獣に興味ありだがアクションは起こさず
- カミーラ、まったく描画なし、興味がないのかもしれません
- ベンジャミン、念能力者ゆえに念獣の出現がゲームチェンジを及ぼし危険が増したので、新しく状況が分かるまでは調査する様相
- ツベッパ、念獣ではなく緊急アナウンスをしたクラピカに興味を持つ
ベンジャミンはかなりの反応を見せました。最初はこんな顔だったのに
念獣について聞いたあとでは、こんなふうになってました。
空気が抜けた感じですね(笑)
ベンジャミンの人となりと戦略変更
その際にバルサミルコと話し合った内容をまとめます
- 念獣が王子達についている
- 本人たちは念能力者であっても念獣が見えないと推察できる
- 念獣が第14王子の命を取りに行っていない
- 他の王子たちより早く、念獣の生態を正確に把握することがカギ
- ベンジャミンが念獣の姿が見えないので、単独行動は非常に危険、護衛計画を大幅に変更する必要があり
- 緊急コールで念獣と念能力が全王子の陣営の共通認識なったため、アドバンテージがほとんど無くなってしまった
- 念能力についてはハンターが上、情報戦についてはベンジャミン側が上だった
- 緊急コールによって「念による急襲作戦」の効果が無くなった
- 緊急コールによって1014号室の者が全員に情報を与えたのは、「抑止力のため」と推察
- この先ハンターが王子と念獣をどう扱うかで危険度が違ってくる
- 上位王子たちの私設兵にも念能力者がいるかもしれないし、王子たちが念能力を会得してくるかもしれない
滅茶苦茶論理的ですね。かなりイメージが変わりました。空気が抜けた顔の方が強そうです(笑)
あと私設兵隊長のバルサミルコが優秀で、ベンジャミン王子をうまく誘導しています。忠誠心も高そうです。この回見て王位継承戦最有力で本命だと思いました。
おそらく今までは、王子の護衛兼チャンスがあったときの急襲部隊が任務だったと思います。今後は各部屋の王子と念獣やハンターへの調査・監視が任務になると思われます。
その後、一切承知(イエス!サー!)で私設兵を各部屋に送り込みました。
ベンジャミンは意外と冷静で論理的
ベンジャミンとカミーラの漫才
これ説明要らないような気がしますが、面白かったので載せときます
カミーラが継承戦のルールの確認をナスビ王にしている時に、ベンジャミンが話しかけて
自らが王となる前提で臨むならば
他者の定義に拘る必要など皆無!!
HUNTER×HUNTERNo363念獣より
カミーラが答えて
カミィはイヤ!
カミィは世界中の人間をカミィの思い通りに動かしたいの!
まずカミィ以外の王子は死んでほしいわ!
理想は自ら進んで死んでほしい!
「カミーラが王になるのだから」
「私は死ぬべきだ」って思ってほしいの!
HUNTER×HUNTERNo363念獣より
って返します。
- 「他者の定義に拘る必要など皆無!!」と言うベンジャミンは傍若無人タイプの傲慢
- カミーラは他者の定義を自分の思い通りに操作したいタイプの傲慢です
傲慢と傲慢の対決です(笑)
さらに続けてます
何という思い上がった女よ・・・!!
貴様に王の座など狂犬に子守をさせる様なもの!!
HUNTER×HUNTERNo363念獣より
とベンジャミンがしゃべり
?
バカじゃない?
カミィは子守なんかしないわ!
HUNTER×HUNTERNo363念獣より
カミーラがと返しています。話がカミ合っていない(笑)
カミーラ=狂犬と言われているのに、ほっておいて「子守なんかしないわ」と言っています。カミーラが外しに行っているように見えます。
例えば返すとしたら、「私以外に王にふさわしいものはいない」とか「狂犬はお前の方だ」とか言いそうですが、そう言わないんですね。一種の挑発返しですね。
カミーラ=狂犬
まとめ
前回の各王子の念獣に対する反応の続きで、ベンジャミンとチョウライの反応が描画されました。中位の王子たちとは反応が雲泥の差でしたね。チョウライは念獣について知るチャンスをうかがい、ベンジャミンは調査のために私設兵を各部屋に送り込みましたね。
バルサミルコのような優秀な部下が他の陣営に居なければ、このままベンジャミンの王で決まりそうな気がします。
最後の方でビンセントが襲ってきました。次回は1014号室の話に戻りそうです
1014号室のメンバーがまた一人いなくなりました
もうこれ以上消せるかってくらいになっています。