1014号室に敵が襲ってきました
バトルなのに複雑でややこしいけど、かなり熱い展開です
前回の記事は下記からクリック
前回のおさらい
ハンターハンター363話「念獣」のおさらいです。ネタバレあり。
- カミーラが王位継承戦のルールについてナスビ王に確認する
- ベンジャミンが直接手を下すために、バルサミルコにツェリードニヒを連れてくるよう命令
- バルサミルコが行動を待つように、ベンジャミンに提言
- ウンマの王妃警護兵の替わりに、ベンジャミンの私設兵を各部屋に送り込む
- チョウライは念獣に興味を示す
- ツベッパは緊急アナウンスをしたクラピカに興味を示す
- 第1王子私設兵のビンセントが1014号室に来て、従者一人を殺害
上位王子たちの話が描写された回でした。ビンセントが1014号室に来て一人殺害。バトルの様そうです。
ハンターハンター364話「思惑」の登場人物
ハンターハンター364話の主な登場人物を簡単にまとめます。今回は1014号室に話が戻ってきました。
赤字で今回の話の内容を記載してます
クラピカ | 第14王子の護衛 | 王位継承戦のおそらく主人公。ツェリードニヒ王子が持つ緋の目を取り戻すため、ワブル王子の護衛を務める → イルカ(ステルスドルフィン)で”裏窓”の使用権をオイト王妃に移行して、襲って来たビンセントを倒す。 |
オイト | 第8王妃 | ワブル王子の母親。正妻にこだわったあまり、ワブル王子を王位継承戦に参加させてしまって後悔。 → 襲って来たビンセントに対し、命を狙いサンドラを殺したと証言すると気迫で返す |
ビル | 第14王子の護衛 | ビヨンドと共に暗黒大陸を探検することを目的とするハンター → 襲って来たビンセントを倒す。 |
ベンジャミン | 第1王子 | ライオンを素手で締め上げて殺せるほどの剛の者。念能力者 → ビンセントについていた盗聴器で1014号室を盗聴。バビマイナを後任に1014号室に送る |
バルサミルコ | 第1王子の私設兵隊長 | ベンジャミンこそ真の王とみなす、忠実で優秀な部下。念能力者 → ベンジャミンと一緒に1014号室の様子を盗聴。正確に分析する。 |
ビンセント | 第1王子の私設兵 | 警護・監視のために1014号室に来る。従者のサンドラをワブル王子暗殺への防衛権行使で殺害。念能力者→ いきなり襲ってはこず、クラピカに協力するよう恫喝。ビルにスキを突かれて倒される。しらばっくれるがオイト王妃の気迫とクラピカのハッタリで分が悪くなり、自決する。 |
バビマイナ | 第1王子の私設兵 | ビンセントの代わりに新しく1014号室に送られた。念能力者。 |
防衛権行使でゴリ押せると踏んだビンセントを撃破しました
クラピカとオイトとビルのコンビネーションが、必死さを物語っています
ハンターハンター364話「思惑」の要点
今回の話のポイントは3点です。ネタバレあり。
- 王位継承戦における正式なバトルとして、初めて描かれたビンセント戦
- 操作系念能力者の存在を匂わすことで、膠着状態が作られつつある
- ステルスドルフィンの能力
とりあえず出来事をザックリと。バトルの部分を細かく描きすぎたかもしれません。多いです。
- ビンセントが、前回ワブル王子暗殺の計画に防衛権を行使して、サンドラ殺害
- クラピカに、近づけばその共犯としてみなすと恫喝
- 「協力」するようさらに恫喝
- ステルスドルフィンで”裏窓”をオイト王妃に移行
- 隙を見てビルがビンセントに襲い掛かり倒す
- クラピカもスチールチェーンでビンセントを”絶”にする
- 倒されたビンセントが護衛に来ただけとしらを切る
- オイト王妃が証言すると申し出る
- クラピカも能力で操作して証言させると言う
- しらを切れないと悟ったビンセントが自決
- 第1王子側が静観するならこちらも動かないことを、あえて盗聴しているベンジャミン陣営に聞かせる
- ベンジャミンとバルサミルコが盗聴した内容を分析
- バビマイナがビンセントの後任として1014号室に送られることになった
- オイト王妃に移行した”裏窓”で探索を模索する
- 第1、3,5王子から同時に入電
- ほぼ同時にバビマイナが部屋のインターフォンを鳴らす
バトルなのにスカッといかない、装いの中の戦闘デス
これぞ王位継承戦ですね
ハンターハンター364話「思惑」の解説考察(ネタバレ)
今回の見所は以下の3点です。
- 王位継承戦における正式なバトルとして、初めて描かれたビンセント戦
- ビルの突撃とオイト王妃の気迫
- ステルスドルフィンの能力
王位継承戦における正式なバトルとして、初めて描かれたビンセント戦
ビンセント戦のやり取りで気になった点をそれぞれ下記にまとめます
- 前回ワブル王子暗殺計画をビンセントがでっちあげ、サンドラを刺殺した
- 正規国王軍を兼ねる第一王子の私設兵なら、あからさまな捏造も容易
- 正当防衛を理由にビンセントを倒せば、暗殺犯として国王軍に拘束され有罪になる
- ビンセント側は、ワブル王子の護衛としてきているので、ワブル王子暗殺計画犯の共謀者と断定して、防衛権行使で攻撃することが可能
- 護衛のクラピカとビルがいなくなれば、最後の従者が王子と王妃を暗殺して自決したと言うシナリオで、1014室を潰すことができる
- ワブル王子暗殺計画という「問題」を上のシナリオの実施と言う形で「解決」するために「協力」をクラピカに求める
- ワブル王子暗殺未遂の現行犯で拘束すると言うクラピカに、ビンセントは倒された後でも、護衛に来ただけで攻撃してきたのはクラピカたちだと言う
- オイト王妃が「証言する」というと、ビンセントの顔色が変わる
- クラピカが能力を使ってビンセント自ら証言するとオイトに伝える
- このタイミングでビンセント自決
- 自白の為に毒を吐かせることを提案するビルに対して、盗聴器を見つけているクラピカが第1王子側が静観するなら、こちらも動かないことを言及
バトルなのに、まあ多いですね。重要な点はバトルが単純に戦闘力ではないこと。常にカキンの法律を意識して行動しなければならないことです。あとから行動の正当性を説明できないと、即国王軍に拘束されてジ・エンドです。逆に行動の正当性を説明できるなら、捏造も可能で無法行為もやり放題です。装いの中のバトルですね。
その中でもカキンでの信用度が、大きな影響を及ぼしていると思いました。捏造しても信用されれば事実になりそうです。その意味だと信用度について
オイト王妃 > 第1王子私設兵=正規国王軍 > クラピカたちハンター
の図式が今回のやり取りから、成り立ちそうです。
戦闘力がないオイト王妃でも、王位継承戦ではバトルにおいても、やれることがありそうです。でも護衛と孤立してしまうと上の5で記載したシナリオでジ・エンドです。
この後、盗聴していた第1王子陣営が「慎重にならざるを得ない」と判断してます。クラピカの思惑通りに事が運びそうです。
- 王位継承戦のバトルでは、行動の正当性の説明が求められる
- その説明が受け入れられるかは、人物の信用度が大きく影響する
- 1014号室のバットエンドのシナリオが描写された
ビルの突撃とオイト王妃の気迫
ビンセント戦はクラピカだけでなく、オイト王妃とビルが活躍しましたので記載します。
我々は
何があろうと
御二人を御守りする
その為にここに在る
HUNTER×HUNTERNo364思惑より
クラピカがビンセントの言葉に怒って、ビンセントと戦う決意をした時のセリフです
このセリフの「我々は」の部分がビルと残った従者にも響いてると思います。その時の二人の顔がこんな表情
なのでビルはこのあと、クラピカが作ったわずかなスキをついて、ビンセントに突撃できたんだと思います。そうじゃないと、ここまで思い切れないと思います。
また言われたオイト王妃は
信じます!!
何があっても!!
HUNTER×HUNTERNo364思惑より
と返すんですが、その前の一コマで考えて逡巡しているように見えるんですね
初めから、ビンセントに対して証言することを宣言するような感じでは、なかったんだと思います。すこしずつですが、オイト王妃の決意が増していってるように思えるシーンでした。
ステルスドルフィンの能力
No361辞退で登場したイルカ、今回新しく分かったことがあるのでまとめます。新しく分かったところは赤字で記載。
- 人差し指の絶対時間はステルスドルフィンという呼び名
- 注射針が鎖の先端についている奪う人差し指の鎖(スチールチェーン)のエンペラータイムでの能力でステルスドルフィンが出てくる
- 預かった能力を奪い、ステルスドルフィンにセットするとその能力の解析ができる
- 奪った能力は1度だけ使うことができ、その後本来の持ち主に戻る仕組み
- ステルスドルフィンがやけに詳細に能力について説明する
- セットした能力を発動して、ステルスドルフィンにを解除しないと、エンペラータイムが強制的に継続される
- 鎖の先端についた注射針を打ち込むことで、クラピカではない別の人に、奪った能力の使用権を移行することができる
- ステルスドルフィンで別の人に能力の移行をすると、スチールチェーンの利用ができるようになる。
- スチールチェーンはステルスドルフィンで能力を奪った状態だと使用できない様子
- 移行された人の耳にレシーバーのようなイヤホンが着けられる
- その際移行した人にも、ステルスドルフィンがしゃべり・説明する
- 移行した人とクラピカにしかステルスドルフィンは見えない
- ステルスドルフィンに発動命令を出すことで自動的に能力を使用できる(移行された人のスキルはあまり関係ない様子)
- 能力を別の人に移行した後に、新たにスチールチェーンで預かった能力をステルスドルフィンに搭載すると、預かった能力の分析と使用が可能となり、再びスチールチェーンの利用もできるようになる
てんこ盛り満載ですね(笑)
気になった所だけ記載します
ステルスドルフィンがやたらしゃべるのは共闘を意識してる?
No361辞退のイズナビとのエピソードで語られていた、集団で戦う用の能力を補うために能力を一つ決めずに残しておけというアドバイスに対して、
だが・・・!
それでも・・・!!
だからこそ!!
一人で戦い抜く力が欲しい!!
なのに・・・現実は単純じゃない・・・!!
HUNTER×HUNTERNo361辞退より
と、クラピカは迷っていました。
仲間を自分の戦いに巻き込みたくないが、それでも仲間に惹かれると言うことですね。
7と11の特徴が、ステルスドルフィンが集団戦で仲間と共闘するために作られたことを物語っています。イズナビのアドバイスを受け入れたことになります。しかも非能力者とも連携できるように作られています。クラピカのマフィアの組で必要だっただけかもしれません。
この判断がどのような結果につながるかはわかりませんが、B・W号での旅の結果に大きくつながって来そうです。
クラピカのオイト王妃とつながりたい伝説はじまるか?
少し妄想・曲解してみます。
8と14が矛盾してるように見えます。つまり他の人に能力を移行しなくてもステルスドルフィンに搭載するだけで、スチールチェーンが利用可能になるじゃないのかってことです。
14はステルスドルフィンが説明しているので、間違いがないように思えます。ただ8もビンセントとのバトルの最中なので、クラピカは無駄な行動はしていないと思います。
クラピカはここの所かなり追い詰められて、焦っているように見えます
ビルとややこしいことを話しながら、さらにややこしいことを考えていますね。しかもエンペラータイム継続中です。ここにビンセントが来てバトルです。
ビンセントを欺くためにスチールチェーンを打ち込んでる可能性はありますが、オイト王妃に能力を移行したかったんじゃないでしょうか?人手が足りないこともありますし、また直前にこんなやり取りがありました。
これって、恋愛ものはあんまり詳しくありませんが、ドSのメガネ男子がメガネを外しながら、地味な女子に言いそうなことですよね?クラピカはカラーコンタクトですが(笑)
まあ妄想です。展開は次回以降を見たいと思います。
単純に能力を別の人に移行した状態で、さらにステルスドルフィンに別の能力を搭載すると、その別の能力も移行されてクラピカが持っていないので、スチールチェーンが使えるのかもしれません。以上妄想・曲解でした。
まとめ
今回は、王位継承戦のバトルでは、行動の正当性の説明が求められるということと、ステルスドルフィンが仲間との共闘を念頭に作られたじゃないか、ということをメインに記載しました。
バトルが複雑ですね(笑)キメラアント編以前の、念能力を元にした戦略性による複雑とは、複雑性の種類が異なりますね。非念能力者でもやれることは多くなりそうです。より登場人物を細かく見ていかないと、面白さが分からなくなりそうです。
最後の方の展開で
- オイト王妃がサイールドの能力”裏窓”を使って探索するために、小動物や虫を探す
- 第1、3,5王子から同時に入電
- ほぼ同時にバビマイナが部屋のインターフォンを鳴らす
以上の3つが同時に描写されました。次号も内容てんこ盛りの予感です
1014号室が団結して、見事ビンセント撃破です
ただしまたバビマイナが来ました。エンドレスの様そうです