ハンターハンター370話「観察」ネタバレ・感想・考察です。
前回のHUNTER×HUNTERの考察記事はこちら↓
ハンターハンター369話のおさらい
ハンターハンター369話のおさらいです。ネタバレあり。
- ステルスドルフィンで偵察中に、クラピカが疲労でオイト王妃と一緒にブラックアウト
- クラピカとオイトが起きる
- エンペラータイムは3時間ほどが限界
- ツェリードニヒ王子からの偵察を提案も、オイト王妃の疑念を招く
- ワブルの助けもあって信頼関係は継続
- 操作していたゴキブリがツェリードニヒ王子の守護霊獣に食べられる
- ステルスドルフィンの副作用でオイト王妃が念を使える準備ができた
- 念の講習会の為に各部屋のメンバーが集まる
- サイマジョ登場!
念能力のお試し試用で、オイトの継承戦を生き抜く意識が高まりました
かつては最小5人まで減っていた1014号室に、人が集まってきました
ハンターハンター370話「観察」の登場人物
ハンターハンター370話の主な登場人物を簡単にまとめます。
370話の内容は赤字で書いておきました
クラピカ | 第14王子の護衛 | 王位継承戦のここまでは主人公。ツェリードニヒ王子が持つ緋の目を取り戻すため、ワブル王子の護衛を務める → 1014号室で念の講習を始めるが、サイマジョがバリゲンを暗殺して、継続に暗雲が立ちこもる。 |
オイト | 第8王妃 | ワブル王子の母親。正妻にこだわったあまり、ワブル王子を王位継承戦に参加させてしまって後悔。意思がだんだん強くなってきた → ビルに念を教えてもらうも、筋が悪くガッチリ時間がかかりそう |
ビル | 第14王子の護衛 | 1014号室でのクラピカの同僚。強化系念能力者。クラピカと一緒にビンセント撃退やブラックアウト中の護衛を一人でする頼りになる人 → オイト王妃に念の教えるが、ガッチリ時間がかかると判断 |
フィリコフ | 第1王子の護衛 | 念能力者。バビマイナの偵察完了後、1014号室を攻撃する役割。念の講習をチャンスと捉え参加。 → 特技の観察でクラピカの念系統が具現化系と看破。また4人が隠れ念能力者だと判断。 |
ミュハン | 第4王子の護衛 | 態度が悪い講習参加者。クラピカが引いた、立ち入り禁止の白線を踏んで挑発してくる。 |
ロベリー | 第10王子の従者 | 非能力者。カチョウ王子の元から離れられてラッキー♡だと思っている →サイマジョに取り憑かれていて、座敷人形(黒ぼっこ)を最初に発見してみんなの注意を引く |
バリゲン | 第13王子の護衛 | 非能力者。ウェルゲーでなく自分が念能力の講習に参加できたことに意欲を感じている → 講習参加者の目前でサイマジョの犠牲になる。 |
サカタ | 第3王子の護衛 | 非能力者。チョウライ王子との同盟により、次の晩餐会までハシトウとワブル王子の警護をしている → バリゲンごと呪唇白蛇(ツチボッコ)を9ミリパラで銃撃する |
メンバーが一気に増えたと思ったら、すぐに脱落者が・・・
死の部屋1014号室伝説が継続中です
ハンターハンター370話「観察」のネタバレあらすじと内容
今回の話のポイントは2点です。
- フィリコフの観察により4人の隠れ念能力者がいることが分かった
- サイマジョがバリゲンを襲撃して、呪唇白蛇(ツチボッコ)が発見された
とりあえず出来事をザックリと。
- 出航2日目AM9:00講習会が参加者16人で開始。
- 座敷人形(黒ぼっこ)は能力者本人と憑かれた者のみ視認可能。
- ミュハンが立ち入り禁止の白線を踏み挑発、クラピカが挑発し返すと、激怒して我を忘れる
- 座敷人形(黒ぼっこ)が強制解除されて呪いが返ってくることを嫌がり、呪唇白蛇(ツチボッコ)での攻撃を決意
- フィリコフによる観察で、クラピカの念系統と隠れ念能力者が4人いることが判断される
- 憑かれた者ロベリーが、座敷人形(黒ぼっこ)を発見してみんなの注意を引き付けた時に、バリゲンが攻撃されて死亡
- 呪唇白蛇(ツチボッコ)が視認される
- 呪唇白蛇(ツチボッコ)一匹で44秒、4匹同時なら11秒で全身の血を吸いつくす
ハンターハンター370話「観察」の解説考察(ネタバレ)
詳しくはこの後解説します。ハンターハンター370話「観察」の解説考察です。ネタバレあり。
先週新しく出てきた登場人物がワラワラと出てきました。そしてサイマジョも紙面上で動き出します。
今回の見所は以下の2点です。
- フィリコフのスキル「観察」での念能力者判定
- 「観察」者だった、サイマジョの行動
フィリコフの能力者判定
前回のNo369限界で記載されていた、フィリコフの能力者判定のおさらいからです。
- 念能力というより経験によるスキル
- 生命線ゆえ誰にも明かさない、オレの奥義!
- 眼球周辺を横から見た揺らぎで、念能力者かどうか判断しやすい
結果、フィリコフはハンター協会員以外に4人の念能力者がいると判断しました。今回はその続きで、クラピカの念能力を「観察」しています
ミュハンが挑発の為に立ち入り禁止の白線を踏み、2度と踏まない約束をするとともに、クラピカにも2週間で念能力を使えるようにするよう迫った時
ケンカ腰(スラム流)でしか話ができないのか?
束ねる王子の程度も知れるな・・・
・・・という「誤解」をもたらしかねない言動は慎んだ方がいい・・・
ここまでがワンセンテンスだ宜しいか?
HUNTER×HUNTERNo370観察より
という結構有名な煽りのセリフが出ました
その時クラピカが左手で銃を構えたのを見て、フィリコフが観察していますので下記のようにまとめました。
- 所作から右利きだが左手で銃を構えたのは、利き手を自由にしておきたい証拠→具現化系・操作系
- 右手周りの”纏”が強い→具現化系
- 袖を長めにして手を隠している→右手が重要な役割を持つ
その他にも強化系・変化系・放出系・操作系の特徴を、フィリコフは説明してくれていますが、
・・・全てほんのわずかな差で
オレだから気付けるくらいの違いだがな・・・
HUNTER×HUNTERNo370観察
とのことなので、我々読者が絵から読み取るのは難しそうです
念能力者への観察力があるフィリコフの登場によって、サイマジョの正体が明かされるのかという期待が持たれますが、どうもそうではないようで話は進行しています。
「観察」者だった、サイマジョの行動
クラピカが立ち入り禁止の白線の説明で、状況次第で警告無く武力を行使する場合があると言っていたシーンで
集まった者の中には
任務の重要性を考えると
途中退場になる様な輩は
いないと思うが・・・
HUNTER×HUNTERNo370観察
と、座敷人形(黒ぼっこ)のモノローグが入ります
そのあと、ミュハンとクラピカの挑発・煽り合戦の後、
不測の事態で座敷人形(黒ぼっこ)が一人も殺さず強制解除されると
呪いが術者(こちら)に返ってきてしまう・・・
HUNTER×HUNTERNo370観察
と、攻撃に切り替えています。
これはおそらくですが、サイマジョが一人も殺さないうちに、誰かが死んでしまう・殺されてしまうと、強制解除されて呪いが返ってしまうのではないでしょうか
なので、ミュハンさえいなければサイマジョはしばらくは誰も殺さずに「観察」していたものと考えられます。やはり目立ちますからね。
バリゲンを殺した後、座敷人形(黒ぼっこ)は姿を消している・消せていることから、主に偵察をする念能力だと思います。
まとめと、いくつか気になった点
No359出航で5人殺したサイマジョの暗殺方法が、ようやく描画されましたね
意外とと言っては何ですが、かなり回りくどいやり方で殺ってましたネ(笑)
フィリコフの観察スキルのおかげで、サイマジョの正体を、我々読者はある程度推理できるようになりました。また非能力者しかターゲットにしていないので、念能力者に対しては分が悪いのでしょう。今後、講習で念能力者が増えると、さらに仕事が難しくなりそうです。
サイマジョの正体がどのように暴かれていくのか楽しみです。
あと、いくつか気になった点を挙げておきます
なぜバリゲンだったのか?
トラブルを起こしそうなミュハンは、射程範囲の10人に含まれませんでした。なので代わりに別の誰かをということで、バリゲンが選ばれたのだと思いますが、それでもなぜと疑問が出ます。
おそらく射程の換算は憑かれた者であるロベリーからの距離だと予想されます。近かったからでしょうか?
ロベリーを中心として考えると
- 後列左から、テンフトリ、バリゲン、ユヒライ、サトビ、シェジュール
- 前列左から、ロンギ、ユウリ、ロベリー、ラジオラス、イラルディア
- ロベリーを含まず考えるとそれに、ベレレインテorフィリコフが入りそうです
クラピカは距離があるので射程には入りません
現状ではほとんどわかりませんが、一つだけベレレインテは怪しいですね
バリゲンが同じ部屋から来ているメンバーなので、正体がばれないように念の為にターゲットにしたのかもしれません。それにバリゲンが襲われているときに、すぐ近くにいたのに救助できませんでした。
でも、現時点では怪しいだけでこれ以上の考察はできそうにないので、話の展開を楽しみにしたいと思います。
バリゲンの血を吸った後に、呪唇白蛇(ツチボッコ)をすぐ解除せず、姿を現しました
呪唇白蛇(ツチボッコ)自体は一度攻撃対象を決めて発動すると、ツチノコ状の生物みたいですし、おそらくオートマチックで攻撃しているとみられます。呪唇白蛇(ツチボッコ)を一度発動してしまうとすぐには消せない制約があるのかもしれません。
読者へのサービスカットなのかもしれませんが(笑)
オイト王妃はガッチリ時間がかかるタイプ
ミュハンがやらかしているときに、裏の主寝室でビルがオイト王妃の念能力開発をしていました。指と指の間にあるオーラを感じるのに、約1センチまで近づけなてました。一瞬で感じたツェリードニヒ王子とは雲泥の差ですね。
これが壺中卵の儀で代々引き継がれている王家の血がなせる業なのか?それともツェリードニヒ王子一人が特別すごいのか?はたまたオイト王妃が特にダメなのか?
今後、王子たちの中にも新しく念能力者が生まれてくる可能性があるので、それまで気に留めておきたいと思います。
あと、バビマイナがオイト王妃が念能力者だと思っている節があるので、ロクに使えないのがバレないように念の開発を進めたいところです。
拳銃の口径について
血を吸われたバリゲンごと、サカタが呪唇白蛇(ツチボッコ)を銃で撃つシーンが描かれました。
それに対してクラピカが
第3王子の私設兵も9ミリパラか
”凝”でガードしても無傷ではすまない威力・・・
HUNTER×HUNTERNo370観察より
と考察しています。
キメラアント編で描かれたバケモノ同士の戦いから、スケールダウンして知略戦へ移行したことが、分かりやすく描かれていてすごいなぁと思いました。
まだまだ、暗殺者探しは継続です
死の1014号室伝説は続きます